ながの地域まるごとキャンパス報告会を開催しました!

2024年2月3日(土)長野県立大学 三輪キャンパス(〒380-8525 長野県長野市三輪8-49-7)を会場に、ながの地域まるごとキャンパス活動報告会とNPOカフェまんまる「出会って、つながって、コラボしよう!」~協働の大交流会~を開催

 当日スケジュールは以下の通りです。
  【第1部 活動展示】
    11:00~13:20 活動展示&大交流会
  【第2部 ながの地域まるごとキャンパス報告会・修了証授与式】
    13:20~14:00 代表者によるステージ発表
    14:10~14:20 市長より修了証授与式
  【第3部 市長×若者交流会】
    14:20~15:20 市長と学生100人の大討論会、市長まとめ挨拶、写真撮影
    15:20~15:30 まるキャン来年度に向けて

『今回の報告会・交流会のねらい』

 今回は市民協働サポートセンターの「カフェまんまる」とながの若者スクエアふらっと♭の「ながの地域まるごとキャンパス」が協働で実施しました。
 主な目的は、

■ながの地域まるごとキャンパスへ参加した団体及び学生(若者)が一堂に介するイベントになるため、活動した団体内だけではなく、他の団体・学生・学校・企業・住民自治協議会との出会いと交流。
■ほかのプログラムの活動内容について直接触れることで、参加団体が来年度の参考にプログラム提案し、参加者は新たな活動への参加検討のきっかけ。
■学校や年齢、年代を越えたつながりを持つことで、自分がやりたい活動への協力者集めや課題検討のステップ。
■漠然とした「何かやってみたい」という気持ちから、経験することで明確な「これに取り組みたい」へ変化する学生の後押し。
■地域活動に取り組むことで、地域への愛着が増し、長野市への就職Uターンの想いを培う。
■荻原市長と共通の話題で討論会をおこなうことで、市政の根幹に関心につなげる。

【第1部:活動展示】

 第1部の活動展示では、全37プログラム中12団体のブース出展と15団体のポスター展示による紹介であわせて27団体の参加がありました。参加した学生たちがブースにつきながら、自分たちの活動を紹介、提案団体の担当者が直接説明などしながら、当日の来場者とともに交流していました。
 第1部の途中では荻原市長が出展ブースを回り、各団体からの説明を受けながら質問などやり取りをし、細かい内容まで突っ込んで説明を受ける部分もありました。
 天空の里いもい農場へ参加した学生からは、「一年を通して参加できたこと、美しい景色の移り変わりを見ることができた。また普段はできない農業を通じて、地域の人との触れ合いができたことがとてもよかった」などといった感想があり、それぞれのブースで体験しないと得られない魅力の数々が聞かれました。

【第2部:①ながの地域まるごとキャンパス報告会・修了証授与式】

 ながの地域まるごとキャンパス参加した代表者2名(斉藤さん・伊藤さん)と、プログラム提供団体代表者1名(山岸さん)による発表です。ここからは、県立大学に通う2名(大倉さん・松尾さん)がファシリテーターとなり進めていきました。

■伊藤遥々さんの参加プログラム
 ・寄付された古本で地域とつながり、地域課題を考えよう!
(寄付の本舎ほんのきもち)

■斉藤桔梗さんの参加プログラム
 ・バスで行く食農体験と子どもの居場所づくり(天空の里いもい農場)
 ・屋代駅前商店街のお祭りをもりあげよう!(楽市楽座でつなぐ会)
 ・道の駅中条でハロウィンフェス企画しよう!(eternal story株式会社)

■山岸裕始さん(一般社団法人信州子育てみらいネット)の提供プログラム
  ・スマホで子育て支援『オンライン保育園』
  ・10代の放課後の秘密基地「ユースセンター」立ち上げ★

◎参加して自分の中の変化はありましたか?
 伊藤さん 主体性がついた。自分がどうしたいのか?を考えて行動することを重んじてくれた。
そのため自分から挑戦していくことができた。
 斉藤さん 自分の中でやりたいと思うことが増えた。
魅力的なことがたくさんあり、やりたいと思うことを口に出せば大人が助けてくれた。
支えてくれる方がたくさんいて、チャレンジするマインドが高まった。

◎プログラムを提供しようと思った理由は?
 山岸さん 専門職は視野が狭くなるが、学生目線の広い視野で観てもらいたいと思った。

◎まるごとキャンパスに参加したい人への一言
 伊藤さん 勇気が必要だったけど、あたたかい人が多く、自分を延ばすことにつながる。
      苦手克服のチャンスなので、一歩踏み出して自分を成長させてほしい。
 斉藤さん やりたいと思うことをかなえてくれる大人が多い。
      現状の地域課題を知ることができる。ためらわずに進んでほしい。
 山岸さん ボランティアに踏み出すまで敷居が高いと思われがち。しかしそうではない。
      優しく受け入れてくれる大人ばかりなので、来年もぜひ参加してほしい。

などといったとても前向きな感想が聞かれました。
来年度に向けて参加検討中の方など参考にしてほしいと思います。

【第2部:②ながの地域まるごとキャンパス修了証授与式】

 引き続き、2人が代表者として修了書を荻原市長より授与されました。
 授与に際して市長からは、「地域と一体となった活動が大事。箱の中の体験以外が人生をつくる。それが地域をつくり、文化になる」とコメントがあり、引き続きこの事業を支援していきたいと力強く語りました。

【第3部:市長×若者の大討論会】

さいころTALKにより、出た賽の目の質問によって市長と会場とで意見交換をおこなった。少し緊張した場も緩み、和気藹々とした中で、活発な意見のやり取りがされていました。

またフリートークの中で出た質問としては、 
■市長は仕事ではなくやってみたいボランティアありますか?
 ずっとスキーしかやってこなかったので、実感としての学びの機会は持ちたいと考えている。不登校生徒も入りやすいような自分がやってみたい、参加してみたいを増やしていきたい。
 得た知識が現場で活躍するにはどうしたらよいか、これらをみんなで共有できる街にしたい。
■また長野市の教育についての問いかけに
 長野市らしい教育、居心地がいい場所の提供をし長野市の教育どうしていきたいかをみんなで考えていきたいと思う。
 不登校という言葉は学校や教育委員会目線で好きではない。
子どもたちは学校行かないという選択をしたことは自立への1歩だととらえて、「不登校」以外の子ども目線の何か違う言葉をつくりたい。学校へ行かない選択をした子どもたちが、そこへ行きたいという選択をできる場所づくり。私立と公教育の格差が出てくることへの対応をしていく。

【荻原市長から会場の若者へ】
 自分も好きなように生きてきた。やりたいことをやってください。今を充実させること。面白いものに没頭していくことが幸せである。そこに本物の体験がある。人生は人に与えられるものではない。今自分がやりたいことに集中してやっていってほしい。

 参加者として当日登録した方が、77名。そのほかスタッフや提案団体での参加者も含めれば、100名を超える方々にご来場いただきました。今回初めて長野県立大学で開催し、各団体展示形式での報告会と代表者による発表、そして荻原市長との意見交換の場を設けました。参加した若者たちに成果を発表できるこのような形で開催したこと、市長と直接対話ができる機会ができたことで、若者にとっても大人たちにとっても次のステップにつながることもできたと実感しています。
 団体側は1年間学生を受け入れ、今回の準備含め大変な部分もありました。よかった点や反省点などは今後の共有事項として活かし、引き続き来年度も多くの学生に参加を目指していきます。
 ながの地域まるごとキャンパスでは、長野の未来をつくる若者たちの「やりたい」「やってみたい」を大切に、各プログラムや地域活動につなげていきたいと思います。